学校法人会計 AtoZ
学校法人会計に関する情報をお届けします。
有価証券を売却した際の損益は総額表示?純額表示?
学校法人において、有価証券を売却した際の損益はどのように表示すればよいでしょうか。


有価証券の売却損益が発生した際に使用する勘定科目は
有価証券売却益→(大科目)資産売却差額 - (小科目)有価証券売却差額
有価証券売却損→(大科目)資産処分差額 - (小科目)有価証券処分差額
です。


ここで、複数回の売却により有価証券売却差額(益)と有価証券処分差額(損)が両方とも発生した場合に、総額表示するべきか相殺して純額表示するべきか問題になります。


企業会計では有価証券売却損益は原則的には相殺して純額表示しますが、学校法人の原則的な考え方は総額表示のため悩ましいです。


学校法人会計基準第五条の但書において、例外的に純額表示することができる項目は限定列挙されています。


有価証券の売買はここに記載されていませんので、結論としては原則的な考え方通りに総額表示することになります。(相殺してはいけません。)

幼稚園で購入した絵本は資産計上するべきか?
学校法人において、「図書」は取得価額の多寡にかかわらず固定資産に計上しなければなりません。


それでは、幼稚園で購入する絵本もこの「図書」に該当し、資産計上する必要があるのでしょうか?


この判断は見解の分かれるところかと思いますが、原則としては資産計上は不要と考えます。


そもそも、図書を資産計上するのは、図書自体が学術的な資料として長期間利用可能な価値を有するからです。
絵本についてはこのような効用はありませんし、また利用目的も異なります。


また、有形固定資産とは、「貸借対照表日後1年を超えて使用する資産を言う。」(学校法人会計基準・別表第三)と規定されています。
絵本は基本的には長期間利用できずに、すぐにダメになってしまうことが多いと思われますので、固定資産にはなじみません。


従って、絵本は他の図書とは異なり固定資産計上する必要は無いと考えられます。


ただし、所轄官庁等の指導があった場合はそれに従って処理を行うことと考えられます。


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